日経平均、小幅反発 終値16円高の2万3933円
16日の東京株式市場で日経平均株価は小幅に反発し、前日比16円55銭(0.07%)高の2万3933円13銭で終えた。米中両政府が貿易協議の第1段階の合意に署名し、景気悪化への懸念が和らいだ。前日の米ダウ工業株30種平均が初めて2万9000ドルを上回り、買いが先行した。利益確定売りで下げに転じる場面もあった。
新規の手掛かりは乏しく、個別に材料が出た銘柄が物色された。厚生労働省が中国で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の国内初患者を確認したと発表し、第一三共や中外薬などの医薬品株が買われ相場の支えになった。
米中の合意文書の署名を受け、目先の好材料がいったん出尽くしたとの見方からSMCなどの機械株や太陽誘電、安川電といった中国関連は利益確定売りが優勢となった。
JPX日経インデックス400は続落した。終値は前日比13.23ポイント(0.09%)安の1万5480.75だった。東証株価指数(TOPIX)は続落し、2.34ポイント(0.14%)安の1728.72で終えた。
東証1部の売買代金は概算で1兆9376億円。売買高は10億3301万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は654、値下がりは1406、変わらずは100だった。
ファストリやダイキン、塩野義が上昇した。SUBARUやスズキ、パナソニックが買われた。一方、ソフトバンクグループ(SBG)やファミマ、アドテストが下落した。SMCやキーエンス、IHIも下げた。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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