ラグビーW杯戦士登場に大歓声 トップリーグ開幕
ラグビーの国内最高峰、トップリーグが12日開幕し、各地のスタジアムには寒空の中、大勢の観客が詰め掛けた。オールドファンに加え、日本代表が躍進した昨年のワールドカップ(W杯)がきっかけの「にわかファン」も集結。W杯戦士らが繰り広げる熱戦に声援を送った。
日本代表が6人所属するパナソニックが登場した熊谷ラグビー場(埼玉)。W杯でトライを重ねた福岡堅樹選手が、この日も相手を置き去りにするトライを決めると、拍手と大歓声がわき起こった。
ファン歴約30年という埼玉県戸田市の会社員、丸山昭彦さん(58)は「こんなに観客が入ってくれて本当にうれしい。『にわかファン』が本当のファンになるように、面白い試合を続けてほしい」と話した。
東芝とサントリーが激突した秩父宮ラグビー場(東京)もほぼ満員に。日本代表の主将を務めたリーチ・マイケル選手(東芝)がボールを持つと、W杯同様「リーチ・コール」が会場に響いた。東京都練馬区の主婦、今本優子さん(51)は「選手を間近に感じられて面白い」と声を弾ませた。
ヤマハ発動機とトヨタ自動車の一戦が行われたヤマハスタジアム(静岡)はラグビーでの最多観客数を更新。静岡市清水区の会社員、片山慶己さん(55)は「初めて観戦してすっかりファンになった。これからも応援に来ます」と笑顔を見せた。〔共同〕