通常国会20日召集を伝達 官房長官
野党は自衛隊中東派遣中止を要請
菅義偉官房長官は10日、衆参両院の議院運営委員会の理事会に出席し、通常国会を20日に召集すると伝えた。召集日に2019年度補正予算案と20年度予算案を提出し、安倍晋三首相の施政方針演説など政府4演説を実施する。会期は150日間で、延長がなければ6月17日で閉会する。
政府はその後に開いた持ち回り閣議で、通常国会を20日に召集すると決めた。政府・与党はまず、大型の経済対策を含む総額4兆4722億円の補正予算案の早期成立をめざす方針だ。
政府は予算案のほか、働く高齢者やパート労働者へ年金給付を拡大する雇用・年金・介護の関連法案などを通常国会に提出する。政府提出法案の審議は20年度予算の成立後に本格化する。
議運理事会に先立ち、与野党の国会対策委員長は国会内で会談した。立憲民主党などの野党共同会派と共産党は、自衛隊の中東派遣について与党に中止するよう求めた。立民の安住淳国対委員長は「状況が一変しており、危険性が高い」と指摘した。自民党の森山裕国対委員長は会談後、西村明宏官房副長官に野党の要請を伝えた。