習氏訪日へ環境整備確認 中国序列3位と衆院議員団
【北京=共同】中国共産党序列3位の栗戦書(リー・ジャンシュー)全国人民代表大会(全人代)常務委員長(国会議長)は9日、日中議会間定期交流のため訪中した衆院の超党派議員団と北京の人民大会堂で会談し、春の習近平(シー・ジンピン)国家主席の国賓訪日に向け、環境整備を図る方針を確認した。
栗氏は冒頭、衆院と全人代による「日中議会交流委員会」について「双方が率直に意見交換し、中日関係のさらなる改善と発展を推進するため、積極的な貢献を望む」と強調した。
習氏の側近である栗氏は、昨年6、12月に習氏と安倍晋三首相が会談したことに触れ「現在の中日関係は積極的に発展していく勢いを保っている」と指摘した。
高木毅衆院議院運営委員長(自民党)は会談で、大島理森衆院議長の親書を栗氏に手渡した。記者会見で内容について栗氏の訪日を招請し、両国議会間の相互理解、信頼を深める重要性が記されていたと明らかにした。
9日に開いた日中議会交流委員会では、習氏訪日に向け環境整備を図るほか、第三国市場での協力の必要性などを確認した。
〔共同〕