ティッシュ、消えた「安売り」 物流コスト重く
安売りの目玉商品だったティッシュペーパーが値上がりしている。スーパーやドラッグストアで「客寄せ」の役割を担ってきたが、2019年春以降、安売りがめっきり減った。外資大手が低価格戦略を転換したことに加え、物流コストの上昇に耐えきれず国内製紙各社が値上げに踏み切っているためだ。単身世帯や働く女性が増え、チラシなどで安売り商品を探す消費者が減ったという買い物スタイルの変化も一因となっているようだ。
特売、チラシ掲載手控え
モノやサービスの値段にまつわる「なぜ?」を様々な角度から掘り下げる連載。商品の種目ごとに細かく担当を受け持つ日経記者が、その担当の商品・サービスの値段の変化がなぜ起きたのか、日本だけでなく世界のトレンドまで鋭く切り込みます。