日産、ゴーン元会長の逃亡「極めて遺憾」
日産自動車元会長のカルロス・ゴーン被告が保釈条件に違反して海外逃亡した事件で、日産は7日、ゴーン氏に対し「日本の司法制度を無視した行為であり、極めて遺憾」と声明を出した。日産として「引き続き司法及び規制当局に協力し、適切に対応していく」としている。
日産がゴーン被告の逃亡について会社として声明を発表するのは初めて。
日産は昨年9月に公表した内部調査結果で、ゴーン氏らによる不正が350億円規模にのぼることを明らかにし、損害賠償請求など法的措置をとる方針を明らかにしている。同社は声明で「ゴーン氏の不正行為について責任を追及するという基本的な方針は今回の逃亡によってなんら影響を受けるものではない」とし、「適切な法的手続きを継続して行っていく」としている。
日産自動車が選択を迫られている。
内田誠新社長のもと、業績をどう立て直すのか、筆頭株主である仏ルノーとの関係をどう再構築するのか。
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