19年の投信、設定額首位はTロウ「米国成長株式」
2019年に新規設定された国内公募投資信託(ETFを除く)を当初設定額の大きい順にランキングしたところ、ティー・ロウ・プライス・ジャパンが12月27日に設定した「ティー・ロウ・プライス 米国成長株式ファンド(愛称:アメリカン・ロイヤルロード)」の1482億円が首位だった。当初設定額としては7年ぶりの高水準となる。
同ファンドは、主に米国株式のうち成長性が高い企業を選んで投資する。販売会社はみずほ証券とみずほ銀行の2社。Tロウ社が運用する「ティー・ロウ・プライス 世界厳選成長株式ファンド Bコース(資産成長型・為替ヘッジなし)」も6位にランクインした。販売会社は野村証券1社。
2位は日興アセットマネジメントが6月に設定した「グローバル・プロスペクティブ・ファンド(愛称:イノベーティブ・フューチャー)」の1135億円。世界の株式のうち、劇的な生産性向上やコスト低下を起こしうるビジネスを手掛ける企業の株式に投資する。3位は野村アセットマネジメントが3月に設定した単位型の「(早期償還条項付)野村ハイベータ日本株1903」で、750億円を集めた。
上位10本のうち3本は、りそなアセットマネジメントが運用するリスク限定型のファンドが入った。また10本中5本は購入期間が限られる「単位型」だった。
(QUICK資産運用研究所 西本ゆき)