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ラグビー稲垣、TLへの思いと観戦初心者への助言

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ラグビーのトップリーグ(TL)が12日に開幕する。大盛況となったワールドカップ(W杯)日本大会が終わって最初のシーズン。万人が注目する中での戦いに、どう臨むのか。ラグビーを初めて見に行く人はどう楽しめばいいのか。全国的な人気者となった日本代表のプロップ稲垣啓太(パナソニック)に聞いた。

――過去のラグビー界のスターは平尾誠二さんら華麗なバックスが多かった。FW第1列の選手がこれだけ脚光を浴びるのは異例です。

「理由が見当たらない。運もタイミングもある。テレビのバラエティーとかにも出させてもらっているが、どこでもラグビー選手として恥ずかしくない立ち居振る舞いをしてきたつもり。そういった振る舞いがまた、たまたま評価されたのかどうか分からないけど」

――恥ずかしくない立ち居振る舞いとは。

「ラグビー選手としての目標と目的とは何なのか。W杯ならベスト8、その後に優勝まで持っていくのが個人の目標だった。それが第一優先。影響を及ぼすものがあれば排除するだけ。今、色々な食事のお誘いもありますが『ラグビーが今こういう状況なので』とはっきり断る。テレビもラグビーに影響を及ぼすようなら断る。休みの日にできるなら全然いいですよって。メディアを有効活用してラグビーの価値を伝えなければいけない」

「ラグビー選手は子供たちに憧れられる存在であるべきじゃないかって思っていて。だからグラウンドに来るときの服装とか、普段の生活態度も意識している。よれよれのTシャツ、ぼろぼろの短パン、ビーチサンダルで子供がかっこいいって思うかなって。本当にかっこいいって思われるのはもちろんグラウンドの中だけど」

自分の中で一本、ぶれない芯を持つ

――「笑わない男」としても有名になりました。

「テレビでは結構、素なんですけどね。カメラを向けられるのが得意じゃない。身構えちゃうというか。自分が笑わなくても周りの人が笑ってくれているから楽しいんだよって(伝わればいい)」

「これでプレーの質が良くないと『テレビとかに出ていたからだ』と言われると理解している。言わせないような実力を出せばいいだけ。今回の大会で、いいプレーをしても悪いプレーでも、評価するのは自分ではなく、周りの人間なんだなと改めて感じた。周りの評価はどんどん動くけど、自分の中で一本、ぶれない芯を持っていればいいと思った」

――W杯では過去にないほどスクラムも注目された。

「(FW第1列などの)スクラムに携わる全員がうれしいって思うんじゃないか。どうしたって焦点の当たらなかったポジション。スクラムを何のためにやるのか。組んだときにどういうことをしているかって分かりにくい」

――金星を挙げたアイルランド戦では、ピンチのスクラムで押し、相手の反則を誘発した。

「スクラムで流れが変わったと誰もが感じただろうし、スクラムが終わったときの表情とか、(稲垣と逆サイドのプロップの)具智元くんの雄たけびとかを見るだけでも、スクラムってこれだけ熱い『競技』なんだって思ってもらえた」

シンプルに楽しみ、徐々に玄人目線も

――W杯でラグビーに興味を持ち、TLを初めて観戦する人へのアドバイスは。

「見栄えを捨てた方がいい。予想以上に寒い。ルールはそこまで分かろうとしなくていいんじゃないか。会場では大型スクリーンに解説が出る。見ながら覚えていけばいい。みんながラグビーを好きになったのはコンタクトプレーやぶつかる瞬間の迫力、密集を抜き去るスピードのはずだからシンプルにそこを楽しんでもらえれば」

「その中でちょっと玄人目線になって、次のスクラムはどっちが勝つと予想するとか、自分の『推し』のチームをつくって服装もそのチームの色にするとか。最終的には個人的に応援する選手も出てくると思う」

――スクラムはどこを見ると分かりやすいですか。

「最初の組み際で、(両軍の間の)真ん中のラインよりどちらの方に動いたかというのがまず一つ。それでどちらが優位か分かる。その後は1番(左プロップ)、3番(右プロップ)の肘を見る。崩れる際にどっちの肘が先に地面についたか。先についた方がスクラムを崩したと(主審に)見られがち。そうすると『こっちの肘が先についたけど、実は肘を先に付くように相手が仕向けているんだよ』っていうようなことも分かってくる」

「『なんでスクラムを真っすぐ押してないの?』『スクラムの構造上、1番は前に上がりやすい。3番は相手の頭と頭に挟まれているけど、1番は左側に敵がいなくて、頭が外に出ているから。1番は頭がちょっとルース(loose)だから、英語でもルースヘッドと言う』『逆に3番はなんというの?』『タイトヘッド』『まさにね』という会話ができたりとか。どんどん玄人目線になっていくでしょう」

――所属のパナソニックは2015年度まで3連覇した後、王座から3年間、遠ざかる。

「チームとしてのディテールが失われていたと感じる。試合に出ている選手がほとんど代表関連や(スーパーラグビーの)サンウルブズで外に出ていて、集まるのが開幕の1~2週間前だった」

「(動き出しが)1歩とか0コンマ何秒遅いと、2~3メートルのスペースができる。それを防ぐには考えてから動き出すのでは遅い。体が勝手に反応するまで仕上げないといけない。チームが本当に成熟したときは、味方がやろうとしていることがだいたい分かる。俺がここにいても彼がここに来てくれるから大丈夫だとか。あうんの呼吸というか。言葉のいらないコミュニケーション、信頼関係の差はとても大きい。TLを通して、チームとして成長する必要がある」

体をつくり直し、体の使い方も見直す

――TLへの注目度も高まっている。

「(観客には)寒い季節に来てもらうので、思わず立ち上がるような、熱い試合展開をお見せできれば素晴らしい。僕らはラグビー選手。ラグビーを通してしか周りに何かを感じてもらえない。W杯では勝って勝って勝った先にどんどんサポーターが増え、そのサポーターがつながっていった。スポーツの一番面白い部分を日本でのW杯で見ることができた。パナソニックが勝ってサポーターがどんどん増えて、(観客と)一体となったチームをつくり上げられたら素晴らしい」

――個人としては、4年後のW杯フランス大会へ向けた第一歩にもなります。

「まずはもう一度、体をつくり直そうと考えている。試合をしながら体をつくるのは難しいが、もしスーパーラグビーでサンウルブズにいれば活動は国内にとどまらず、体をつくる時間はもっと少なかった。国内にいれば試合があっても自分でコントロールできる。もう一度体の使い方も見直そうとも感じた。プレーの精度を上げて、プラスアルファもしなければいけない。(7月にはイングランド戦などもあるが)まずは代表に選ばれないとスタートラインに立てない。自分のプレーを高めて評価してもらわないといけない」

(聞き手は谷口誠)

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