東芝、上場子会社2社のTOB成立
東芝は26日、25日まで実施していた上場子会社の東芝プラントシステムと西芝電機に対するTOB(株式公開買い付け)が成立したと発表した。子会社2社は上場廃止になる。東芝は11月に上場子会社3社を完全子会社化すると発表したが、3社のうち半導体装置のニューフレアテクノロジーを巡ってはHOYAもTOBの意向を表明。東芝がニューフレア株のTOBの期限を2020年1月16日まで延長している。
東芝プラントシステム株のTOBには、買い付け予定株数の下限である約1636万株を上回る約4424万株の応募があった。西芝電機株については約1496万株(下限は約478万株)だった。東芝はTOB終了後に2社の全株式を取得して完全子会社化する。東芝プラントシステムと西芝電機の2社は上場廃止となる。
完全子会社化を目指していた3社のうちニューフレアについてはHOYAも買収を目指している。東芝は1株1万1900円でニューフレア株を買い取る一方、HOYAは20年4月に1万2900円でTOBをする予定だ。
HOYAの方が東芝より買い取り価格が高いが、HOYAのTOBはニューフレア株の52%を持つ東芝の応募がないと成立しない。東芝はHOYAの提案には応じない姿勢を示している。ニューフレアの約16%の株式を持つ東芝機械の対応が焦点になっている。