日産「3頭体制」はや修正へ 関副COOが日本電産に
日産自動車のナンバー3である関潤副最高執行責任者(COO)が退社することが分かった。日産は12月1日、関氏ら3人による新たな経営陣に移行したばかりだ。元会長のカルロス・ゴーン被告による独裁体制に対する反省などから「3頭体制」としたが修正が不可避となった。業績や企業統治(ガバナンス)の立て直しに不可欠な経営の安定はなお遠い。
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新体制発足を受けて内田誠社長兼最高経営責任者(CEO)が2日に開いた記者会見。アシュワニ・グプタCOO、関氏も順に登壇し、関氏は「いま現場と経営層との間に大きな隔たりがある。これを少しでも詰めるため、内田氏、グプタ氏と改善に努力していく」と述べた。呼びかけた本人の移籍が1カ月もたたずに固まったのは、
日産自動車が選択を迫られている。
内田誠新社長のもと、業績をどう立て直すのか、筆頭株主である仏ルノーとの関係をどう再構築するのか。