日韓外相が会談 元徴用工など協議
【成都=恩地洋介】茂木敏充外相は24日午前、中国の四川省成都で韓国の康京和(カン・ギョンファ)外相と約50分間、会談した。同日午後に開く安倍晋三首相と文在寅(ムン・ジェイン)大統領の首脳会談に向け、議題を最終調整した。
日本側の説明によると、茂木氏は日本企業に賠償を命じた元徴用工訴訟を巡り、韓国政府に国際法違反の是正をはかるよう要請した。韓国国会では文喜相(ムン・ヒサン)議長が18日に関連法案を提出。日韓の企業と個人の寄付金で基金をつくる内容だが、原告が反対しているほか韓国政府も一線を画す立場を取っている。両外相は北朝鮮情勢についても意見を交わした。
日韓外相の正式な会談は韓国政府が日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の失効停止を決めた翌日の11月23日に名古屋で開いて以来。12月15日にスペインで開かれた国際会議に出席した際にも約10分間対話した。