投信手数料ゼロ、ネット銀も 1月からソニー銀
投資信託の販売手数料を無料にする流れがネット専業の銀行にも及んできた。ソニー銀行は23日、2020年1月から、取り扱う全219本の投信を対象に手数料をゼロにすると発表した。これまで販売時に最大3.3%の手数料を徴収してきたが、ネット証券を中心に無料化の波が広がっていることに対応する。
ネット銀にとって販売手数料は重要な収益源だが「ネット証券に顧客が流れる事態を防ぐために対応した」(同社)。主力の住宅ローンでは同業のネット銀との競争が過熱しており、預かり資産の積み上げによる手数料収入の拡大をはかる。
ジャパンネット銀行は今年に入ってから販売手数料がゼロの投信を増やし、全361本に占める割合は約7割にのぼるという。投資の初期費用を抑え、課題だった現役世代の取り込みにつなげる。イオン銀行も手数料が無料の投信を拡充していくという。
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