日韓閣僚が北京で立ち話 輸出管理の厳格化後で初
【北京=杉原淳一】梶山弘志経済産業相は22日、日中韓経済貿易相会合終了後に北京市内で記者会見し、半導体材料の輸出管理厳格化を巡って対立している韓国の成允模(ソン・ユンモ)産業通商資源相と「数分間立ち話した」と明らかにした。両国の公式会談は開かれなかったが、7月に輸出管理を厳格化して以降、閣僚同士の接触が明らかになるのは初めて。
立ち話の内容について、梶山氏は「具体的には差し控える。(日中韓の)3カ国で議論し、色々な合意点もあった。それを踏まえての立ち話だった」と述べるにとどめた。経産省が20日、半導体材料3品目のうちレジスト(感光材)の厳格化措置を一部緩和したことについては「(立ち話で)出なかった」と述べた。
日本、中国、韓国は22日に北京で経済貿易相会合を開催。交渉が難航している東アジア地域包括的経済連携(RCEP)の合意に向けた協力を確認した。安倍晋三首相は23日に訪中し、24日に四川省の成都で開催を予定する日中韓首脳会議に出席する予定だ。韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領とも会談する。