キャベツ収穫は無人ロボットで 農業の人手不足に挑む
編集委員 吉田忠則
晴天の下、広大な畑をキャベツの収穫機がうなりを上げて進む。正面から斜め下へと伸びる機械の先端がキャベツを引っこ抜く。ベルトに挟んでキャベツを引き上げていく先を見ると、無人。誰もいない運転席で、ハンドルがひとりでに左右に回転している。
北海道・十勝地方にある鹿追町で、今年秋に開かれた実証実験のひとこまだ。立命館大学を中心に地元の農協や農機メーカー、通信会社、国の研究機関などが組み、農作業の自動化を...
農政から先進農家、スマート農業、植物工場、さらにカリスマシェフや外食チェーンなど「食と農」に関するテーマを幅広く取材してきた。著書に「見えざる隣人」「農は甦る」「コメをやめる勇気」「農業崩壊」。中国の駐在経験も。