連合会長「与党との違いを」 立民、国民両党首に注文
連合の神津里季生(りきお)会長は18日、立憲民主党の枝野幸男代表、国民民主党の玉木雄一郎代表と都内のホテルでそれぞれ会談した。枝野、玉木両氏は両党が合流に向けた協議入りで合意したと報告した。神津氏は「再びバラバラ感、ガタガタ感を招来することがあってはならない。政権与党との大きな違いを分かりやすく示してほしい」と注文をつけた。
神津氏は党合流について「究極的には望ましい姿だ」と語った。会談で枝野氏は「温かく見守り、できれば背中を押してもらいたい」と要請した。玉木氏は「単なる永田町の数合わせにならないよう、大義を分かりやすく訴える」と述べた。
党合流を巡っては、枝野氏が6日、共同会派を組む国民民主、社民両党や無所属議員に呼びかけた。枝野、玉木両氏は17日に会談し、合流に向けて幹事長間で協議入りすることで合意した。
これを受けて立民の福山哲郎、国民民主の平野博文両幹事長は19日に会談する。合流後の党名や人事、主要政策がテーマになる見通しだ。地方組織のあり方や党職員の処遇といった実務面に関しても議論になる可能性がある。
玉木氏は18日の記者会見で「全て一致している状況ではない。特に参院側は様々な思いが双方にある。埋めていく努力が必要だ」として、歩み寄りの必要性を強調した。両党で考えに開きがある原発政策に関しては「原発に依存しないエネルギー体系にしたいというのは同じだ」と語った。
合流を呼びかけられている無所属の岡田克也元副総理は18日、国会内で記者団に「合流話がうまく着地できなければ衆院解散を誘発する」との認識を示した。「準備ができないまま解散されたら(野党議席が)相当減ることも覚悟しないといけない」とも指摘した。