佐賀知事、国交相と11日にも再会談へ 長崎新幹線巡り
九州新幹線西九州ルート(長崎新幹線)の新鳥栖―武雄温泉間の整備を巡り、佐賀県の山口祥義知事と赤羽一嘉国土交通相の再会談が11日を軸に調整されていることがわかった。山口知事と赤羽国交相は10月に意見交換しており、今回も東京で行う予定。山口知事は6日、記者団に「国交省は(フル規格での整備が適当とする)与党の結論を重視すると言ってきたので、その点をどうするつもりなのか、見極めたい」と述べた。
赤羽国交相は同日の閣議後の記者会見で「次に(山口知事と)会うときには議論を深めていくことになるのではないか」と再会談に前向きの姿勢を示した。国交省が佐賀県の意向を受けてフル規格を前提としない協議に応じる方向で検討しているとの一部報道については、「そうした方針転換を決めたということはない」と否定した。山口知事は与党や国交省が求めている長崎県やJR九州を含めた4者での協議について「フル規格前提ならば応じられない」との姿勢を崩していない。
山口知事は長崎県の中村法道知事の発言を取り上げ、「先日(長崎)県議会で『佐賀県が地方負担などの課題について、自ら具体的な考えを明らかにしていないということが一番の問題点である』と述べられたと聞いているが、極めて遺憾だ。佐賀県の考えはいろいろなところで明確に申し上げている」と不快感を示した。
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