雪国と東京、いいとこどり 2拠点生活で仕事にリズム
「仕事は楽しいけど、この働き方じゃ続かないな」。東京都渋谷区のIT企業の営業職、冨沢友里さん(29)は4年前、こんな思いを深めていた。深夜残業があり、翌朝はギリギリまで寝て朝食抜きで出勤することも。繁忙期には徹夜作業になることもあった。
川端康成の「雪国」の舞台、新潟県湯沢町で生まれ育った。都内の大学を卒業し、そのまま東京で働き始めたが、地元には愛着もあった。たまたま家業のスキー宿の手伝いで帰郷...
多様化する働き方や社会の変化に戸惑いながらも、答えを探す人たちの群像を描きます。