日経平均3日ぶり反発、終値164円高 米中懸念が後退
5日の東京株式市場で日経平均株価は3日ぶりに反発し、前日比164円86銭(0.71%)高の2万3300円09銭で終えた。米中貿易協議を巡る悲観がやや後退し、短期志向の海外投資家による株価指数先物への買い戻しが入った。国内の経済対策への期待も支えとなり、上げ幅は一時220円を超えた。個人投資家などによる利益確定目的の売りが上値を抑えた。
政府はきょう、大型の経済対策を閣議決定する。インフラ整備などで恩恵を受ける鉄鋼株やセメント株を中心に物色が広がった。ただ週末の米雇用統計など海外経済指標を見極めたいとの空気も濃く、後場は膠着感が強まった。
JPX日経インデックス400は3日ぶりに反発。終値は前日比76.36ポイント(0.50%)高の1万5287.57だった。東証株価指数(TOPIX)も3日ぶりに反発し、8.14ポイント(0.48%)高の1711.41で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆375億円。売買高は11億5389万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1275、値下がりは784、変わらずは98銘柄だった。
日本製鉄と太平洋セメ、清水建が上昇。SUMCOやアルプスアルが堅調に推移し、ソフトバンクグループ(SBG)が高い。一方、資生堂や楽天、JTが下落。富士通やテルモ、リクルートが安い。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕