男子ゴルフ賞金王争い 今平とノリス、最終戦で一騎打ち
男子ゴルフの国内メジャー大会、日本シリーズJTカップが5日、東京よみうりCCで開幕する。今季ツアー優勝者、賞金ランク上位の30選手が出場、うち16人と外国籍選手が過半数を占める今季最終戦。注目の賞金王争いは、約1億5800万円でランク首位の今平周吾と、約1800万円差で追うショーン・ノリス(南アフリカ)の2人に絞られ、昨年と同じ一騎打ちとなった。
今平は2年連続2度目の賞金王をめざす。10月のブリヂストンオープン、11月のダンロップフェニックスで今季2勝の27歳は「まずは勝ちたい。今年の目標が年間3勝だったので」と、勝利への強い意気込みを口にする。男子ツアーの連続賞金王は尾崎将司、青木功、中嶋常幸、片山晋呉に次ぐ史上5人目となる。
国内では今季予選落ちなしで乗り切り、トップ10入りは15回を数える。平均ストローク69.71は唯一「70」を切る抜群の内容だ。同部門で今平に続く6人は、今大会にも出場する外国人選手たち。押し寄せる海外パワーに日本ツアー最強の技で対峙した。
前週のカシオワールドで2位に入り、今平との差を詰めたノリスは日本ツアー4年目の今季、10月のトップ杯東海で7月に亡くなった父にささげる涙の優勝を飾った。そのおよそ1カ月後、日本で開かれたラグビーW杯で母国が3度目の世界一となり、今度は歓喜の涙。「南アフリカ国民全員にとっての喜びの瞬間、ちょうど日本にいた」
それ以降、出場4戦トップ3入り3回とW杯効果はてきめんだ。一生忘れないであろう37歳となったこの1年を昨年の雪辱を果たして終えることができるか。賞金は優勝で4000万円、2位で1500万円。逆転での賞金王をつかむには優勝するしかない。(串田孝義)