がんになっても働き続ける 患者の私が変える職場
会社の就業規則は2001年を最後に改定されていなかった。法定の育児や介護向け休暇も未整備。出産を控えた女性社員は退職するのが常識だった。乳がんを患った村田里依さん(49)が働き始めたケーブルテレビ会社の労働環境は厳しいものだった。
左乳房にがんが見つかったのは14年。当時小4の長女は「ママがいなくなるのは嫌だ」と泣きじゃくった。自分ももちろんショックだったが、当時勤務していた大手証券会社の同僚た...
多様化する働き方や社会の変化に戸惑いながらも、答えを探す人たちの群像を描きます。