「地方創生は地銀の使命」 武蔵野銀行頭取、母校で講演
武蔵野銀行の長堀和正頭取は3日、立教大学新座キャンパス(埼玉県新座市)を訪れ、地方創生と地方銀行をテーマに講演した。全学部を対象とした同大学の講義の一環で、人口減少で埼玉県が直面する課題や、地域活性化に向けた同行の取り組みなどを紹介。「地銀の使命は地方創生活動そのものだ」と強調した。
長堀氏は立教大OBで、学生に講演するのは初めて。1~4年生の約130人を前に、地方創生で求められる地銀の役割などを解説した。同行と立教大は2007年に産学連携協定を結んでおり、観光振興などでの協力実績にも触れた。
終盤には学生から「武蔵野銀行が考える地方創生のゴールは?」と鋭い質問が飛ぶ場面も。長堀氏は「地域ごとに抱える課題は違うが、銀行としては地域の新たな産業やビジネスモデルを自ら創り出し、地域の成長を促すことを掲げている」などと説明した。
地方銀行や信用組合、信用金庫の最新ニュースをまとめました。人口減少が進む地方で経営統合による経営力強化や新規事業、地方企業育成などを進める各金融機関の最新ニュースや解説をお届けします。