アジア開発銀行、浅川氏を次期総裁に選出
【マニラ=遠藤淳】アジア開発銀行(ADB)は2日、次期総裁に日本政府が推薦した財務省前財務官の浅川雅嗣・内閣官房参与を加盟68カ国・地域による全会一致で選出したと発表した。浅川氏は現在の中尾武彦総裁の後を継ぎ、2020年1月17日付で就任する。1966年の設立以来、10代連続で日本人の総裁となる。
浅川氏の任期は中尾氏の残りの任期である2021年11月まで。総裁選に立候補したのは浅川氏だけだったため、事実上の信任投票となった。
加盟国の財務相らでつくる意思決定機関の総務会議長である韓国の洪楠基(ホン・ナムギ)経済副首相兼企画財政相は「浅川氏の国際金融や開発分野における幅広い経験は、強靱(きょうじん)で持続可能なアジア・太平洋地域の実現に貢献するだろう」とのコメントを出した。
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