村田製、21年度に電池事業黒字化 ウエアラブル向け強化
村田製作所は29日、ソニーから買収した電池事業について2021年度までの黒字化を必達の目標とすることを明らかにした。先行投資がかさむなどして赤字が続いていたが、次世代電池の本命とされる「全固体電池」を20年度から量産するほか、新たにウエアラブル端末向けのバッテリー事業などに参入して収益の改善を狙う。
同日、東京都内で開いた事業戦略説明会で村田恒夫会長兼社長が明らかにした。村田製は17年にソニーから電池事業を買収。リチウムイオン電池の生産などを手掛けているが、事業としては赤字が続く。今後は価格競争が激しくない電動工具やウエアラブル端末などのバッテリーに注力して黒字転換を目指す。
村田氏は「どの市場に我々の電池がフィットするかを見極めたい」と話した。