歌舞伎・玉三郎さんら7人 日本芸術院の新会員
日本芸術院は29日、芸術活動で優れた功績があったとして、歌舞伎俳優の坂東玉三郎さん(69)や作家の松浦寿輝さん(65)ら7人を新会員に選んだと発表した。12月15日付で萩生田光一文部科学相が発令する。会員は102人となる。
ほかに工芸家の春山文典さん(74)、書家の黒田賢一さん(72)、詩人の荒川洋治さん(70)、ロシア文学者の亀山郁夫さん(70)、能楽囃子(はやし)方の亀井忠雄さん(77)を選んだ。
新会員は現役会員の投票により年1回選ばれる。定員は120人で、非常勤の国家公務員として国から年250万円の年金が終身支給される。
玉三郎さんは東京都生まれ。歌舞伎女形を代表する一人として国内外で高い評価を受け、2012年、重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定された。他の舞台芸術や映画の分野でも活躍している。
松浦さんは東京都生まれ。00年に小説「花腐し」で芥川賞を受賞したほか、詩や評論でも多くの実績がある。20年から芥川賞の選考委員に加わる。〔共同〕