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「W杯8強すばらしい」秋篠宮さま会見全文

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54歳の誕生日を迎えるにあたり、秋篠宮さまは皇位継承順位1位の皇嗣として初めての記者会見に臨まれた。宮内記者会との主なやりとりは以下の通り。

「国民の幸せ願い務め果たす、これが基本」

Q 皇嗣となられた今のお気持ちと、天皇皇后両陛下のこの7カ月間の歩みをどのようにご覧になっているか、お聞かせください。ご一家で担われる公的な活動も増えましたが、活動のあり方や、新しい時代の皇室像についても、併せてお聞かせください。

秋篠宮さま 皇嗣になった今の気持ちということですけれども、このことは6月でしたか、ポーランド、フィンランドに行く前にも同じような質問があったと思います。基本的には、これはその時もお話をしたと思いますけれども、私自身は個体としてはずっと連続しているわけですね。だから、例えば何か成人したときとか、何か、例えば時代が変わった何だ、結婚したとかそういうもので何か変わるというものではないです。ただ、これもこの前お話ししましたように、やはり人間も少しずつ進歩していくということは大事なことだと思います。そのような気持ちで一つ一つ進めていければよいなと思っております。

7カ月間、5月以降ですね、今の天皇皇后両陛下、特に天皇陛下は今までは、例えば公務については代行の時にはされていましたけれど、それが日常に、国事行為のことですけれども、なってきたわけですね。それがあり、そしてそのほか例えば宮殿の中での様々な各種の拝謁であったりとか、さらにこれは両陛下になりますけれども、上皇上皇后両陛下がされていた行幸啓、その時のその式典への出席があったり、それからもちろん外国から来られる賓客の接遇もありますね。そのようなこと、それに更に今までされていたお仕事、それも続けているものもあるわけですね。それらのことからも非常に多忙な日々を過ごされています。皇后陛下も日赤(日本赤十字社)関係の行事であったり、それから天皇陛下と一緒の地方への行事出席等で、以前に比べると相当忙しくなられていると思いますね。さらに即位の礼関係の行事が、ここの秋に続けて行われました。今の私の気持ちとしては、まだ即位関係の行事が全て終了しているわけではないですけれども、つつがなく全てのものが終わることを願っているところです。

Q ご一家で担われる公的な活動も増えられましたが、その活動の在り方や新しい時代の皇室像についてもお聞かせください。

秋篠宮さま そうですね、これは活動の在り方、なかなか一言で言うことは難しいと思います。というのは、私の活動、それから妻の活動があります。それから娘たちのものがあり、共通しているものもあれば、個人に帰属しているものもあります。そういうことからどういう在り方が良いかというのはなかなかそれをまとめてお話しすることは、私には難しいのですけれども、何と言いましょうか、やっぱり依頼された仕事、それから自分が例えば何かその、名誉職とかに就いている仕事、いずれにしてもそれらに丁寧に取り組んでいくということが大切かなと思います。

新しい皇室像。これは、その基本になるのは、これはよく上皇陛下も言われていたことですけれども、国民と苦楽を共にし国民の幸せを願いつつ務めを果たしていく、これはやはり基本にあることだと私は考えております。それを基本として、また時代によって要請も変わってきます。ですからその時代時代に即した在り方というのは、常に考えていかなければいけないと思っています。それとともにやはり皇室の中に古くから伝わっているものもあります。それの中でもやはり大事なものというのはいろいろありますので、そういうものは引き続き残していくということが必要ではないかなと思っております。

大嘗祭(だいじょうさい)の公費支出に疑義「考え変わらず」

Q 即位の礼と大嘗祭に、皇嗣として臨まれた感想をお聞かせください。大嘗祭は、公費を充てる平成の方針が踏襲されました。殿下は昨年の記者会見で、天皇家の私費である「内廷会計で行うべきだ」と述べられましたが、現在もその認識にお変わりはないですか。来春に立皇嗣の礼を控える中、代替わり行事の望ましい在り方について、考えをお聞かせください。

秋篠宮さま そうですね。即位の礼、これは秋のことをおっしゃっていますか。即位の礼、一連の即位の礼において私も出席いたしました。そして、大嘗祭もそうですけれども、この両方の行事が無事に終わったことを安堵しています。正殿の儀の時には誠に多くの方が海外からもお越しくださり、その方々とお話しする機会もその日の夜ですね、得ることができ、私としても大変うれしいひとときでありました。

また、これも即位の礼の一つですけれども御列の儀、その時私は何台後ろかな、供奉していたわけですけれども、非常に多くの人たちが沿道でお祝いをしてくれている様子を見て、大変ありがたいことだと思いました。今回出席して、前回と一つ違うことがあって、これは正殿の儀になるんですけれども、前回は私の隣に今の陛下がおられて、私はそこで行われる所作を、分からなければ隣を見ていればいいと、そういう感じがあったんですね。これは大嘗祭もそうなんですけれど。今回はそれができない。ということは、恐らくほかの参列者は私に合わせるだろうと。ということから、やはりその辺りは少し緊張しましたね。やはり間違いないようにしなければいけないなというのがありました。その辺りは前回と今回で違ったことの一つかなと思います。

Q 大嘗祭の支出については。

秋篠宮さま それについては今も昨年お話しした時と気持ちは変わりません。

Q 来春に立皇嗣の礼を控える中で、代替わりの行事の望ましい在り方についてお聞かせください。

秋篠宮さま 代替わりの行事の望ましい在り方。大嘗祭については昨年お話をしましたけれども、その他の多くのもの、立皇嗣の礼も含めてですね、これは国事行為に当たりますので、ここで私の意見を言うのは控えたく思います。

眞子さま結婚延期問題「何らかの発表を」

Q眞子さまと小室圭さんとのご結婚に関する行事が延期され、来年の2月で2年となります。昨年の記者会見の際、「多くの人が納得し喜んでくれる状況にならなければ、納采の儀を行うことができない」と話されましたが、お二人の結婚に対する殿下の現在の考えや、見通しをお聞かせください。最近、眞子さまとは、どのような話し合いをなさっていますか。小室家とは何らかの連絡をとられていますか。併せてお聞かせください。

秋篠宮さま 結婚の見通し、これについては私が昨年お話ししたことと変わっておりません。ただ、今質問にもありましたけれども、この次の2月で2年たつわけですね。やはりその、昨年の2月に今の気持ちというのを発表しているわけですので、何らかのことは発表する必要があると私は思っております。それから長女との話し合いですね。それについては、結婚のことについては話をする機会はありません。最近ですと、この即位礼の一連の行事についての事柄については話をいたしました。また、小室家とは連絡は私は取っておりません。以上です。

悠仁さま成長「大人びた雰囲気に」

Q 悠仁さまは、今年4月に中学校に入学され、8月には、両殿下とともに、ブータンを旅行されました。悠仁さまの近況や成長ぶり、今後の教育方針などをお聞かせください。佳子さまは、初めて外国を公式訪問されました。今後の公的な活動に期待されることや、就職や結婚のご予定、最近のご様子についてお聞かせください。

秋篠宮さま 長男についてですけれども、この4月に小学校を卒業して中学校に入りました。不思議なもので、着ているものの違いもあるんでしょうかね、何となく、少しばかり大人びた雰囲気になったなという感じがします。実際、この夏にブータンに一緒に行きました時にも、本人なりにいろいろなものを吸収しようという感じを示していて、そのことを私は大変うれしく思いながら見ておりました。ここのところの近況ですけれども、本人はかなり以前からトンボに興味を持っています。ここの赤坂の御用地内、いろんなところのトンボをずっと観察してるんですけれども、赤坂御用地内も3年前からですかね、一定の間隔で、どういうトンボがいるのかという調査をしています。それでやっぱり、そうやってモニタリングしていると、今から何年前でしょうか、皇居と共に赤坂御用地の生物調査というのが行われたわけですけれども、その時に記載されていなかった種類が何種類もいるということが、それで分かったんですね。今はそれらのトンボが、今度は、単に飛来してそこにいるのか、それともそこの場所で繁殖しているのかということを、続けて調査をしているようです。私は息子にも時々話しますけれども、そういった調査というのは、その時、何かすごい発見があるとかいうことではないかもしれませんけれども、後々、この中の一つのエコシステムがどういうふうに変わっていったかということをですね、知る上で大切なものになると思っています。

Q 先ほどの国立科学博物館の調査では分からなかった種類のトンボが、悠仁親王殿下の調査によって分かったということですか?

秋篠宮さま そういうことですね。

Q 悠仁さまの今後の教育方針は。

秋篠宮さま 以前にもお話しした、去年か一昨年くらいですかね、お話ししたことがあると思いますけれども、やはり、私自身の経験からいってもそうなんですけれども、日本の国内、いろいろな場所を訪ねてほしいと思っています。これは、日本も地域地域でやっぱりそれぞれの興味深い文化があります。それから、その文化の背景になる自然環境もあります。そういうものを知っておくということは、将来的にも非常に有意義なことだと思いますし、海外に行ったときに、これは私の経験でもそうなんですけれども、向こうの人と話をしているときに、日本のことをやっぱり知りたがる人がいるんですね。そのときにちょっと面白い、興味深そうなことを話すことができます。そういう点でも、いろいろな所に行って、実際に見て、話を聞くということをしてほしいなと思っています。

Q佳子さまが初めて外国を公式訪問されました。今後の公的な活動に期待されることや、就職や結婚の御予定、そして最近のご様子についてお聞かせください。

秋篠宮さま オーストリアとハンガリーに今年、下の娘が行きましたけれども、それが彼女にとっては初めての公式の訪問になり、本人にとって良い経験になったと私は思います。行く前には随分時間をかけて、その地域の専門の人から話を聞き、また本を読んで下調べを随分やっていたという印象があります。また、これは実はその海外の訪問のときに限らずですね、国内で何か行事に出席するとか、あとは海外から来られるお客様に会う前とか、そういう時の事前の調べ物というのは、もともとが真面目な性格なのかもしれないですね、よくやっているなという印象を、私は持っています。引き続き、そういう一つ一つを大事にするという気持ちを持っていってほしいなと思います。就職と結婚についてですけれども、今時点で、就職について私からお話しすることはありませんが、何か一つですね、一つではなくてもいいんですけれども、彼女のライフワークとして持てるものというものがあるとよいのではないかなと思っています。また、結婚については、私はまだ聞いておりません。以上です。

1年振り返り、ノーベル賞吉野彰さんに「親しみ」

Q 今年は代替わりと、それに伴う儀式が続いたほか、上皇后美智子さまの手術もありました。国民生活においては、各地で災害が発生した一方、殿下が名誉総裁を務められたラグビーワールドカップ日本大会での日本代表の活躍や日本人のノーベル賞受賞など、明るい話題もありました。殿下にとって、この1年で印象深かった出来事をお聞かせください。

秋篠宮さま 国の内外で様々なことが起こっており、いろいろ気に掛かっていることが多々あるわけですけれども、幾つかその中から印象に残っていることをお話ししますと、やはり今質問にもありましたような、自然災害、これ毎年そういう災害が起こらないといいと思ってはいるんですが、今年もこの9月以降、台風15号そしてその後に19号が来て、それからさらに21号の影響による大雨、豪雨というのがあり、河川の氾濫、それから暴風による停電ですね、停電も非常に長い期間続きました。いまだに避難している人も2千人以上いますね。やはりこういった災害にどのように対応するかというのは、今までも、そしてこれからも課題であると思っております。今回、あれだけ多くの河川が決壊して浸水したということ、なかなか想像を最初はできなかったんですけれども、やはり中小河川の浸水想定区域の図ですね、そういうのをやはりできるだけ早く、そういうものができて、今まだできていないところが結構あるわけですよね。少しでも安全に避難できるようなことを考える必要があるのではないかなと思いました。

それから、これも残念なことだったのは首里城が、正殿と北殿と南殿ですか、焼失してしまったという、そしてさらにそこにあった貴重な資料、これもかなりの数が焼失してしまったわけですね。復元された首里城、沖縄の人々にとって心のよりどころになっていた場所であります。私自身も比較的最近、あそこの場所を訪れて、新たに公開された御内原(おうちばら)のエリアの方をずっと歩いて、それでそこからこう、あそこの上からずっと展望したりしたものですから、余計にあのニュースを見た時は驚き、非常に残念な気持ちになりました。

そのほかいろいろありますけれども、例えばCSF(豚コレラ)の拡大というのが今見られます。これも養豚農家にとっては大変なダメージだと思います。しかも、やはりイノシシの感染も見られますので、その意味からもこれの対策というのは非常に大事なことだと思いますし、それとともに周辺の国ではあるASF(アフリカ豚コレラ)ですね、それについての防疫というのも気に掛かっているところです。

さらにもう一つ、これもあまり明るい話ではありませんけれども、IPBES(「生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学政策プラットフォーム」)が出したもので、今地球上の100万種の動植物が絶滅の危機に瀕(ひん)しているというものがありました。これは、人間も地球上の生態系の一員ですけれども、人間の活動によって人間の社会を支えている環境が、土地利用が主だと思うんですけれども、失われつつあるということは、これはかなり大きな問題だと思っております。今後、どのような対策を取っていくかというのは、私が何か言うことではありませんけれども、そのことが今年の大きいことの一つだったのではないかと思います。

明るい話題としては、今ありましたような吉野彰さんのノーベル化学賞受賞ですね。リチウムイオン2次電池ですか、これにはもう様々なところで、私たちお世話になっているわけですね。私も携帯電話やパソコンも使ってますけれども。吉野さんとお話ししたのは、実はこの前、文化勲章のお茶会の時が初めてなんですが、私、毎年出席している読売新聞の学生科学賞がありまして、それの協賛が旭化成なんですね。そのことから、旭化成の代表の方が話をするときは必ず吉野さんの名前が出てくる、そういうことから私自身も非常に親しみを、お名前だけだったんですけれどもあった方です。今回のノーベル化学賞の受賞は本当に良かったと思います。

もう一つ、ラグビーのワールドカップですね。日本も8強入りして、これ初めてのことですね。日本の代表の活躍というのは本当にすばらしかったと思います。私自身はラグビーの知識が全くないところから見始めたものですから、一番最初に見た時には、何が起こっているのかは全然実は分からなかったんですね。ただ何回か見て、またテレビでも見て少しずつ知識が積み重ねて増えていって、最後は大分とまではいかないですけれども、少し理解しながら楽しみながら見ることができました。また、日本にこれだけ多くのラグビー好きな人がいるということも今回初めて知りましたけれども、良い大会だったと思います。そしてまた、その間、それとも関係して、釜石のラグビー場にも行き、津波で被害を受けた場所にあのような形でスタジアムが建てられて、そこに多くの人が集まったということも、非常に感動的なことでありました。いろいろありますけれども、幾つかを紹介させていただきました。

高齢での即位の可能性「人によって違う」

Q 殿下は、4月に立皇嗣の礼に臨まれると皇嗣として次の天皇ということを国内外に示されることになります。あと20年たちますと、今の天皇陛下は80歳近くになられて、殿下は70歳半ばということになられるわけなんですけれども、仮にその頃、皇位継承というお話になった場合、大変御高齢での即位ということで、大嘗祭ですとか即位の礼という大きな儀式に臨まれることになります。一方で、現在の皇室典範には即位を辞退するという規定はないわけなんですけれども、大変恐縮なんですけれども将来の皇位継承の在り方について今の時点で何か殿下のお考えがあれば、お聞かせ願えませんでしょうか。

秋篠宮さま 皇位継承の在り方は、そのシステムの問題になりますので、私から何か言うことはできません。ただ、今おっしゃったように、今非常に高齢社会になってますよね。それとともに確かに平均寿命は80幾つまで、健康寿命は70、10年くらいの差がある。いろんなその辺のばらつきなどもあります。それはもう本当に一人間がどの段階で何ができるかというのは、これはもう個体差になりますので、随分人によって違うのではないかなと私は思います。

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