前橋商議所などシェア自転車実現へ まちづくり事業
前橋商工会議所は太陽誘電などと協力し、自転車を活用したまちづくり事業を始める。2020年度から自転車100台を市民に貸与して利用状況を調査。データを分析し、複数の移動手段を組み合わせる次世代交通サービス「MaaS(マース)」と連携したシェア自転車の実現を目指す。
事業開始に向けて前橋商議所は25日、太陽誘電や前橋市、ブリヂストンサイクル、ICTまちづくり共通プラットフォーム推進機構(前橋市)と連携協定を結んだ。
20年4月に始める市民モニタリング事業では太陽誘電が無償貸与するブリヂストンサイクルの自転車を使用。ブレーキ時のエネルギーで発電する「回生充電」機能を持つ「回生電動アシスト自転車」で、太陽誘電の全地球測位システム(GPS)などを取り付けた。
約1年かけて走行データや利用者の声を分析。21年4月以降に鉄道などと連携したシェア自転車のサービスを市内で実現することを目指す。
前橋商議所の曽我孝之会頭は「快適なまちづくりには交通手段が大切だが、特に市内では自転車が重要な役割を担っている」などと話し、事業の成功に向けて意欲を示した。
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