iPS細胞による医療 具体性欠く国の戦略
新薬は研究段階から製品化までに10年以上の期間がかかり費用も1千億円を超えて当然とされる。iPS細胞はまったく新しい発見なだけに、なおさらハードルが高い。山中伸弥京都大学教授が最初に発表してから13年がたち、治療応用へ向けて正念場を迎えている。
山中教授は治療用のiPS細胞を「公共インフラ」として備蓄し、丁寧に研究や技術開発を促したい。政府は巨額の国費を投じるからには実用化を急ぎ、新産業創出を早...
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