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ソフトバンク、インドネシア財閥と提携 都市開発で

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【ジャカルタ=鈴木淳】ソフトバンクグループの通信子会社ソフトバンクは28日、インドネシアの大手財閥リッポー・グループの中核企業、リッポー・カラワチと提携したと発表した。リッポー・カラワチが手掛ける都市開発で、人工知能(AI)などのIT(情報技術)を導入して、スマートシティー化を促進する。

2020年前半までに、まずリッポー・カラワチが開発するジャカルタ郊外のカラワチ地区で、顔認証技術や画像分析技術を使った住民向けサービスを始める。交通渋滞の発生パターンの分析や、事件や事故が発生した場合の原因究明なども行う。AIやビッグデータを活用した都市の中の水の管理も検討する。

リッポー創業家出身で、リッポー・カラワチのジョン・リアディ最高経営責任者(CEO)は28日の記者会見で「提携で住民の安全性や利便性を高めたい」と述べた。ソフトバンクとリッポー傘下の通信会社リンクネットは18年、すべてのモノがネットにつながるIoT分野での技術開発で業務提携していた。今回の提携で協業を拡大する。

リッポーは1990年代にジャカルタ郊外の荒れ地だったカラワチ地区の開発に着手した。住宅や病院、商業施設、教育機関などを備え、現在では20万人が生活する。リッポーはソフトバンクとの提携でITを導入して、開発から約30年が経過したカラワチ地区の価値を高める。

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