首相「核なき世界へ協力」 ローマ教皇と会談
安倍晋三首相は25日、来日中のローマ教皇(法王)フランシスコと首相官邸で会談した。首相は「日本とバチカンは平和と核なき世界の実現、貧困の撲滅、人権、環境を重視するパートナーだ」と述べた。「教皇の来日を契機に協力をさらに拡大したい」とも語った。
菅義偉官房長官は25日の記者会見で、核の抑止力を否定した教皇の24日の演説について「核を含む米国の抑止力の維持と強化が日本の防衛にとって現実的で適切な考え方だ」と話した。
日本が核兵器禁止条約に署名していないことに関しては「核廃絶のゴールは共有している。安全保障上の脅威に適切に対処しながら、緻密に核軍縮を前進させる道筋が必要だ」と答えた。