ソニー長崎新工場で1000人雇用、長崎知事 地元採用期待
ソニーが長崎県諫早市に建設を予定しているイメージセンサーの新工場について、長崎県の中村法道知事は22日、「1000人程度の雇用が生まれる」との見通しを明らかにした。ソニーは1000億円規模を投じてスマートフォンのカメラなどに使うセンサーを生産する計画で、地域経済振興や雇用創出に期待が高まっていた。
県庁での記者会見で明らかにした。中村知事は求められる人材について「大卒のエンジニアが中心で、県内の大卒新卒者の採用を積極的に働きかける」と話した。「若い人たちにとっても地域の誇りにもなる」とし、若者の県外流出に歯止めをかけることを期待した。
県では富士フイルムや京セラなどのICT(情報通信技術)研究開発拠点の立地が進んでいる。長崎大学が情報データ科学部を来春に開設するなど産業構造の転換につながる動きが活発化するなど、官学が連携する形で、ICT産業の振興に力を入れるようになっている。
双日が長崎県五島市に富裕層のインバウンド(訪日外国人)も視野に入れた高級ホテルを開発することにも言及。中村知事は「世界遺産や豊富な食など素材はそろっているものの、五島市には不足していた要素。整備計画は大変ありがたい」と話した。