東京都新宿区、タワマン全棟を調査 町会加入意向など
東京都新宿区は20日、地上20階建てを超す区内のタワーマンション全42棟を調査すると発表した。全世帯にアンケートや聞き取り調査を依頼し、参加したい地域イベントや町会加入の意向などを聞く。区内はタワーマンションの新築が相次ぎ、町会に参加しない住民が増えている。調査を精査し、地域と接点を持つきっかけづくりを探る。
11月中にタワーマンションの居住者約1万世帯と42の管理組合、地元25町会を対象に調査する。居住者には「どんな町会の催しなら参加してみたいか」「町会に加入する考えはあるか」「マンション内のほかの住民と交流はあるか」「管理組合の会議はどれほど開かれているか」などを尋ねる予定だ。
調査業務は一般社団法人の東京都マンション管理士会(東京・千代田)に委託した。管理会社を通じて調査を打診しており、手紙なども送って回答率を高める。12月中に中間集計、2020年3月に報告書を作成する。予算は3千万円。地域コミュニティーづくりやマンション維持管理の支援策につなげる。