九州・沖縄地銀「本業」益140億円消失 異次元緩和で
地域金融のいま 4~9月決算から(上)
日銀の「異次元緩和」が長期化し、九州・沖縄の地銀は融資など「本業」の収益が低下している。2019年4~9月期決算で21行の単体での合計資金利益は緩和前の7年前と比較し、上位行の年間純利益に相当する140億円超減った。各行は貸出残高の増加に取り組むが、その中で融資先の粉飾決算などの問題も起き、下位行を中心に「量から金利」へ軸足を移す動きも広がっている。
日銀はデフレ脱却を狙い、13年4月から異次元...
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