北朝鮮高官、米に「対話したければ敵視撤回を」
【ソウル=細川幸太郎】北朝鮮の金桂官(キム・ゲグァン)外務省顧問は18日、朝鮮中央通信を通じ「米国が我々と対話したければ(経済制裁などの)敵視政策を撤回すべきだ」とする談話を発表した。17日にトランプ米大統領が金正恩(キム・ジョンウン)委員長に「早く行動し合意すべきだ。近いうちに会おう!」とツイッターに書き込んだことに応答した。
金桂官氏は「米国はこれまでの首脳会談で時間稼ぎをしているだけだ。我々は無益な会談にこれ以上興味はない」と言及した。米国側が実施予定だった韓国との合同軍事演習を延期する方針を示したことに対しても「我々は何も得られていない」とし、非核化協議について米国側のさらなる譲歩を促した。
朝鮮中央通信は18日、北朝鮮で対米交渉にあたる崔善姫(チェ・ソンヒ)第1外務次官がロシア訪問のために平壌を出発したと報じた。米朝交渉に向けてロシア側と意見を交わすもようで、金正恩氏が交渉期限とした年末に向けて北朝鮮側の動きが活発になってきた。
金正恩(キム・ジョンウン)総書記のもと、ミサイル発射や核開発などをすすめる北朝鮮。日本・アメリカ・韓国との対立など北朝鮮問題に関する最新のニュースをお届けします。