学研HD、一時23年ぶり高値、福祉サービス事業好調
18日の東京株式市場で学研ホールディングスの株価が4日続伸した。一時、前週末比400円(6%)高の6780円まで上げ、約23年ぶりの高値を付けた。「ココファン」ブランドなどで展開する福祉サービス事業が好調で、13日の決算発表に合わせて中期経営計画を上方修正。利益成長に期待した投資家の買いが入っている。
終値は380円高の6760円。売買代金は前週末比1.4倍にふくらんだ。信用取引の売り方の買い戻しも株価を押し上げたようだ。
同社は少子化で不振の教育事業を補うため、福祉サービス事業に注力。サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)を年間10棟ペースで開業しているほか、2018年9月には認知症のグループホームを運営するメディカル・ケア・サービス(MCS)を買収した。
福祉サービス事業の前期の営業利益は前の期に比べて2.9倍の29億円と、全体の66%を占めている。中計で22億円としていた同事業の今期の営業利益はグループホーム好調などで27億円に増える見通しだ。
ただ株価は4連騰で19%上げ、予想PER(株価収益率)は22倍と東証1部平均の15倍台を上回る。信用売りの買い戻しは一巡したとみられ、目先については「株価上昇は長続きしない」(松井証券の窪田朋一郎氏)との見方が出ていた。
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