中国支配、香港デモで加速 「一国二制度」変質鮮明に
香港情勢が緊迫の度合いを強めている。中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席は過激なデモを力ずくで抑え込む姿勢を明確にして、大学キャンパスは火炎瓶や催涙弾が飛び交う「戦場」になった。中国政府と香港市民の相互不信は修復が難しいレベルに達し、香港に高度の自治を認めた「一国二制度」は期限の2047年を待たずに変質が鮮明になってきた。
「願安息(安らかにお休みください)」。いま香港各地にはデモに絡んで8日...
3期目となる新たな習近平(シー・ジンピン)指導部が発足しました。習政権では習氏に近いとされる「習派」は最高指導部を指す政治局常務委員で7人中6人を占め、序列24位以内の政治局員でも約7割が該当するとみられます。権力の一極集中を進める習政権の最新ニュースや解説をまとめました。
■「習政権ウオッチ」習政権の中枢で何が起きているのか。中沢克二編集委員が深掘りします。
■「大中国の時代」異形の膨張を続ける「大中国」の轍(わだち)と、習氏のビジョンを読み解きます