12月に米朝交渉再開の用意 北朝鮮、実務担当者が談話
【ソウル=恩地洋介】北朝鮮の朝鮮中央通信は14日、米国との非核化交渉を担う金明吉(キム・ミョンギル)首席代表の談話を報じた。金氏は米国のビーガン北朝鮮担当特別代表が第三国を通じて12月中の交渉再開を提案したと明らかにしたうえで「問題解決が可能なら、任意の場所で任意の時間に米国と向き合う用意がある」と主張した。
米朝の実務者協議は10月5日にストックホルムで開かれたが、北朝鮮側が一方的に決裂を宣言して物別れに終わった。北朝鮮はこの間、短距離弾道ミサイルを発射するなど、譲歩姿勢を見せない米国に批判的な姿勢をとり続けてきた。
談話は「米国側が答えと解決策を出す番だ。時間稼ぎの術策には興味がない」などと米国をけん制。朝鮮戦争の終戦宣言や連絡事務所の開設などといった策にとどまるなら問題解決は望めないなどと主張した。
金正恩(キム・ジョンウン)総書記のもと、ミサイル発射や核開発などをすすめる北朝鮮。日本・アメリカ・韓国との対立など北朝鮮問題に関する最新のニュースをお届けします。