インド後発薬大手、共和薬品を売却 570億円でファンドに
インド後発薬大手のルピンは11日、傘下の共和薬品工業(大阪市北区)を約570億円で投資ファンドのユニゾン・キャピタル(東京・千代田)に売却すると発表した。保有する共和薬品の株式約99.8%を2020年3月末までに譲渡する。重点市場に資源を投入し、経営の効率化を図る。
共和薬品は1954年設立の後発薬メーカーで、中枢神経系の治療薬に強みを持つ。2007年にルピンの傘下に入った。19年3月期の売上高は282億円。「長期収載品」と呼ぶ特許切れ薬にも注力しており、16年には塩野義製薬から精神病向け治療薬や抗がん剤など21品目を154億円で取得した。17年にはアステラス製薬からうつ病の新薬「ビプレッソ」の独占販売権を獲得した。