横浜市、山梨・道志村の間伐材で木製ストロー開発
横浜市などは山梨県道志村に保有する水源林の間伐材を使って木製ストローを開発した。木造住宅メーカーのアキュラホーム(東京・新宿)との共同開発で、横浜市内の企業が障害者雇用を促進するためにつくった特例子会社が製作した。12月1日に売り出す。市内の飲食店・宿泊施設や、成田空港(千葉県成田市)などでの導入を目指す。
開発した「SDGsストロー・ヨコハマ」は1本税別50円で販売する。道志村の杉の間伐材を使い、日総工産のグループで障害者雇用に取り組む特例子会社、日総ぴゅあ(横浜市)がストロー製品を製作する。販売を担当するアキュラホームによると生産量は月1万本程度。ストローは使い捨てを想定しているが、今後は繰り返し使用できるストローの製品化も目指す。
横浜市はストローの普及拡大により、プラスチックごみの削減や間伐材の活用、障害者の雇用促進など複数の地域課題の解決につなげたい考えだ。林文子市長は記者会見で「全国的なモデルとするために頑張っていきたい」と語った。