日経平均・円ダービー 米中、年内「雪解け」は
読者から相場予想を募る円・ドルダービーと日経平均ダービーの募集締め切りが11月30日に迫った。12月末の終値を予想するポイントを専門家に聞いた。
市場の関心が集中するのは、米国と中国との「雪解け」が進むかどうか。米中が貿易交渉で追加関税の部分的な撤廃などで合意すれば、「円安・株高」に弾みがつくとみる専門家が多い。
「クリスマス商戦を前に米トランプ大統領は融和姿勢を打ち出したいのではないか」と話すのは、三菱UFJモルガン・スタンレー証券の植野大作氏だ。20年の大統領選で再選を目指すトランプ氏が、消費者に不利益をもたらしかねない追加関税を回避し、結果として円安・ドル高が進むシナリオを挙げる。例年、12月にかけては米国の企業や消費者の資金需要が高まるため、ドルが買われやすい傾向もあるという。
きらぼし銀行の木村智勇氏は「米連邦準備理事会(FRB)の利下げ姿勢が当面様子見になったことで足元でドルが堅調だ」と話す。米中交渉が進展しなければ一転して円高が進む可能性もあるが、「交渉が決裂しても1ドル=105円を割り込むほどの円高はないだろう」と読む。英国の欧州連合(EU)からの離脱問題などを受け、「(ユーロ売りに対し)円だけでなくドルも買われやすい地合いだから」というのが根拠だ。年末の予想レンジは1ドル=108~111円という。
株式相場は2018年の高値(2万4270円)をうかがう。ソニーフィナンシャルホールディングスの渡辺浩志氏は「10月の消費増税を経ても日本の内需は堅調だ。世界景気の回復で外需も伸びれば、2万4500円まで上昇余地がある」と話していた。
日経平均と円・ドルダービーの予想締め切りは11月30日です。12月30日の日経平均株価終値と、東京外為市場の円・ドル相場(午後5時の終値、値幅の左側の数字)の予想をそれぞれ募集します。
★電子版からも応募できます。日経平均ダービー、円・ドルダービーともに応募の締め切りは11月30日24時。下記の応募フォームからも応募できます。はがきとの重複応募は無効です。
☆はがきの応募は11月30日消印有効。株価と為替の両方応募する場合は1枚ずつ必要になります。
はがきの場合は、(1)12月末の日経平均株価(算用数字で円単位、銭は切り捨て)または円・ドル相場(1ドル=○○円○○銭)(2)予想の根拠(3)氏名(ふりがな)(4)電話番号(5)住所(6)年齢(生年月日)(7)職業――を書いてください。
それぞれ1人1予想に限ります。複数応募や必要事項の記入漏れは失格になることがあります。
宛先 〒100-8691 日本郵便(株)銀座郵便局 私書箱399号 日本経済新聞社 経済解説部 日経平均ダービー係または円・ドルダービー係
入賞者には図書カードを進呈。1位は3万円、2位は2万円、3位は1万円、4位以下の入賞は5000円です。ピタリ賞もあります。
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