北海道銀行の4~9月期、2期連続増益に
北海道銀行が8日発表した2019年4~9月期の単独決算は、本業のもうけを示す実質業務純益が前年同期比13%増の93億円だった。増益は2期連続。低金利により利ざやが縮小しており、経費削減も進めるが厳しい収益環境は続いている。
外国債の売却益が大幅に増えて国債等債券損益が前年同期のマイナスからプラスに転じ、実質業務純益を押し上げた。人員削減や行員の時間外業務を減らすなど経費削減を進めたのも寄与した。
経常収益は4%減の365億円。日銀のマイナス金利政策により貸出金利回りは低下。9月末の貸出金は4%増の3兆6330億円だったが、利回りは前年同期比0.06ポイント減の1.13%に落ち込んだ。金利低下を補えず、資金利益は2%減の251億円だった。
笹原晶博頭取は同日の記者会見で「経費削減は成果が出ている。キャッシュレスなど必要な投資は怠ることなくやっていく」と話した。