米大統領選、ブルームバーグ元NY市長が出馬検討か
【ワシントン=永沢毅】複数の米メディアは7日、マイケル・ブルームバーグ元ニューヨーク市長(77)が2020年米大統領選で民主党候補として出馬を検討していると伝えた。同氏は3月にいったん出馬断念を表明していた。バイデン前副大統領と同じく中道派と目されており、指名候補争いに影響を与えそうだ。
米紙ワシントン・ポストによると、ブルームバーグ氏のスポークスマンは「いまの民主候補の指名争いは、トランプ大統領を打倒する状況になっていない」と語った。8日に締め切りを迎える南部アラバマ州の予備選に参加するための書類を提出する準備を進めているという。
一代で金融情報サービス会社を築き上げたブルームバーグ氏は富豪としても知られ、民主で存在感を増すウォーレン上院議員ら左派候補への警戒感が強いとされる。バイデン氏が息子も関わるウクライナ疑惑で支持の広がりを欠いている状況を踏まえ、自らの出馬が「民主党員に新たな選択肢を示すことができる」(スポークスマン)と考えているという。
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