福岡・朝倉に油揚げ工場、オーケー食品が能力5割増
オーケー食品工業は福岡県朝倉市に油揚げを生産する新工場を建設し、2021年春に稼働する。投資額は約43億円で、生産能力を5割増強する。ファクトリーオートメーション(FA)を進め、人手不足に対応する。消費者の健康志向で注目される「粉末おから」を生産できるラインも設け、新分野を開拓する。
新工場は本社工場(朝倉市)の近くに設ける。延べ床面積は約9800平方メートル。今年12月に着工し、21年4月の稼働を目指す。新工場が完成すると、油揚げの生産量は1日最大270万枚。生産能力は現在の1.5倍となるという。
同社が7日に発表した19年4~9月期の連結業績は8700万円の営業赤字となった。人件費や物流費の高騰が響いた。
新工場では自動化設備や人工知能(AI)の導入を進め「少ない人数で、24時間連続生産できる設備を作る」(大重年勝社長)。油揚げの生産過程で発生するおからを商品化するための設備も導入する。おからを乾燥させて微細な粉末にした「おからパウダー」も製造し、健康志向が高い女性客を取り込む。