ノリタケの20年3月、純利益5割減に下げ 砥石・電子材料が不調
ノリタケカンパニーリミテドは7日、2020年3月期の連結純利益が前期比53%減の45億円になりそうだと発表した。55億円だった従来予想から減益幅が広がる。米中貿易摩擦の影響で製造業の減産が相次ぎ工業用砥石の受注が減っている。スマートフォン(スマホ)向けの電子部品材料も伸び悩み、営業段階から減益幅が拡大する。
売上高は4%減の1210億円と従来予想を30億円下回る。砥石を中心とする工業機材事業は自動車や工作機械向けが低調だ。「回復は21年3月期になるかもしれない」(加藤博社長)という。リチウムイオン電池向けの焼成炉・乾燥炉の売り上げは好調だったが補えなかった。
同日発表した19年4~9月の連結決算は純利益が前年同期比31%減の28億円、売上高は横ばいの619億円。
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