DMG森精機とニコンが業務提携 工作機械の開発や販路で
DMG森精機とニコンは7日、業務提携すると発表した。ニコンの計測や画像処理関連をDMG森精機の工作機械に活用し、両社でより高性能な機械を開発する。ニコンはレーザーで様々な金属を加工する光加工機で、DMG森精機が世界46カ国・地域に持つ販路を活用する。
両社の技術や販路を組み合わせて、人手不足などで高まっている自動化需要を取り込む狙い。
ニコンは2019年4月に光加工機事業に参入。22年3月期まで3年の中期経営計画では光加工機などの材料加工事業を新たな成長源と位置付けている。主力事業のデジタルカメラや半導体露光装置がさえないなか、DMG森精機との協業で収益の多角化を急ぐ。
DMG森精機は7日、19年12月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比5%増の195億円になりそうだと発表した。従来予想から5億円の上積みとなる。米中貿易摩擦などで取引先の設備投資計画が後ろ倒しになっているが、複雑な加工ができる好採算の製品が伸びている。
売上高にあたる売上収益は3%減の4850億円と、従来予想を150億円下回る。