サッポロHD、一転減益 19年12月期 構造改革費用が増加
サッポロホールディングスは6日、2019年12月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比61%減の33億円になりそうだと発表した。従来予想の2%増の87億円から一転して減益となる。北米の酒類事業や国内の飲料食品事業が天候不順で苦戦する。事業構造の改革費用も35億円積み増す。
売上高に当たる売上収益は4%増の5420億円と、68億円引き下げた。7月の長雨で水や炭酸飲料などの売り上げが減少した。海外でもカナダで悪天候により酒類の需要が減少した。
営業利益は43%減の62億円と従来見通しから半減になる。北米で物流費が上昇した。増加する構造改革費用について、サッポロHDは「現時点で開示できる事実はない」としている。
同日発表した19年1~9月期の連結決算は売上収益が微増の3826億円、純利益は8%増の45億円だった。