88歳の"誕生日"証明書 大阪城天守閣、お祝いに
大阪城天守閣(大阪市中央区)は7日、3代目となる現在の天守閣が88歳の"誕生日"を迎えるのを祝い、黄金のトラをデザインした「登閣証明書」を入館者先着5千人に無料で配布する。
初代の城は1585年に豊臣秀吉が建てたが、1615年の大坂夏の陣で焼失。徳川幕府が再建した2代目も65年に落雷で焼け落ちた。
現在の天守閣は1931年11月7日に大阪市民の寄付で完成。内部は歴史博物館、最上階は展望台になっている。外国人観光客にも人気で、2017年9月には累計入館者が1億人に達した。
トラは、大坂夏の陣図屏風(重要文化財)に天守の飾りとして描かれており、現在の天守閣外壁にもトラのレリーフが付けられている。
同天守閣の青木美佐子主任は「城の長寿を願って作った。2031年の復興100周年に向けて、市民の皆さんと盛り上げていきたい」と話している。
登閣証明書は天守閣内で配布するため、入館料(高校生以上600円)が必要。問い合わせは同天守閣、電話06・6941・3044。〔共同〕