西部ガス、米で不動産事業展開 三菱商事系と共同出資
西部ガスは5日、米国での不動産開発事業に参画すると発表した。同社の米進出は初めてとなる。現地に子会社を設立し、三菱商事の不動産投資子会社などと共同で物流倉庫の建設を進める。企業誘致を進めた上で将来的には売却し、収益を得る計画だ。出資比率などについては明らかにしていない。
10月2日付で現地子会社としてサイブ・ガス・USA(デラウェア州)を設立した。資本金は約17億円で、社長には西部ガス本体で事業開発部長を務める松田和久氏が就いた。
事業には三菱商事傘下のダイヤモンド・リアルティ・インベストメンツ(テキサス州)と、米不動産大手CBRE系の不動産開発会社トラメル・クロウ(同)と共同で出資する。
倉庫はペンシルベニア州北東部の都市、スクラントンに建設する。投資額は約70億円で、2020年2月の竣工を見込んでいる。ニューヨークやフィラデルフィアなど米東海岸の主要都市まで車で2時間半程度の距離で複数の高速道路が交差するため、物流拠点としての需要が見込まれるという。