ユニクロ、10月売上高1.9%減 天候不順で冬物苦戦
ファーストリテイリングが5日発表したカジュアル衣料品店「ユニクロ」の10月の国内既存店売上高は前年同月に比べ1.9%減だった。前年実績を下回るのは2カ月連続。気温が例年より高く推移し、アウターなど冬物商品の販売が苦戦した。QRコード決済「ペイペイ」を使ったキャンペーンを受け、単価の低い肌着の購入が増えたことも響いた。
客数は5.6%増だった。前年実績を上回るのは3カ月連続。台風19号や大雨など悪天候の日が多かったが、ペイペイで機能性肌着「ヒートテック」を購入すると、もう1枚のヒートテックが無料となるキャンペーンが来店増には寄与した。
一方で、客単価は7.1%減った。4カ月連続のマイナスで、2017年3月(7.2%減)以来の減少幅となる。気温の高い日が多く、ダウンジャケットを中心に比較的単価の高い冬物商品の販売が振るわなかった。
ユニクロは10月の消費増税後に「増税後の大チャンス」と銘打ったセールを期間限定で実施。ウルトラライトダウンやスエットなどを通常より安い価格で販売した。同社の広報担当者は増税による買い控えについて「あまり影響がみられなかった」としている。