NTTデータ、純利益4%増 4~9月最高益 システム開発好調
NTTデータが1日発表した2019年4~9月期の連結決算(国際会計基準)は、純利益が前年同期比4%増の401億円だった。同期間として過去最高を更新した。国内企業のIT(情報技術)投資需要は旺盛でシステム開発が伸びた。公共関連で不採算案件の損失が膨らんだが、増収で吸収した。
売上高は5%増の1兆778億円、営業利益は6%増の637億円だった。製造業を中心に業務効率化に向けた基幹システムの統合や刷新案件が増えた。あらゆるモノがネットにつながるIoTを工場で利用し、インフラの稼働状況やデータ分析につなげる案件の引き合いが強い。
人手不足を背景とした省力化投資も追い風だ。自社のRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)を活用した開発案件が増えている。同日に記者会見した本間洋社長は「製造業のIoTなどのデジタル技術を使った投資は今後も増える傾向だ」と下期以降の手応えを示した。
20年3月期通期の業績見通しは据え置いた。売上高は4%増の2兆2400億円、純利益は2%減の920億円を見込む。
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