全国16カ所が浸水想定区域 新幹線の車両基地、留置線
国土交通省は、全国にある新幹線の車両基地と留置線計28カ所のうち16カ所で、全てか一部がハザードマップなどに示された浸水想定区域内にあると明らかにした。赤羽一嘉国交相が30日の衆院国交委員会で「浸水の影響の大きさや、対策の有効性などについて鉄道事業者に検証作業をさせている」と述べた。
国交省によると、16カ所の内訳はJR北海道1、JR東日本6、JR東海4、JR西日本3、JR九州2。新幹線を運行している全てのJRが含まれている。東日本の1カ所は、台風19号の記録的大雨で北陸新幹線の10編成が水につかった長野市の車両センター。
盛り土による地盤のかさ上げや、排水ポンプの設置など浸水対策を実施済みの場所もあるという。
国交省は北陸新幹線の被害を踏まえ、全国の鉄道事業者を対象に浸水対策の現状調査を進めている。
〔共同〕